その何かが

あまり文章を書く事が得意じゃないので、
分かりにくい所があるかもしれませんが…
この話がお目に止まることを待っています。

これは私が中学校2年生の時の話です。10年以上の事になります…。
私は霊とか見たことないけど、ん〜何かいるねって感じる事は幼い頃からありました。
でも特別に何か悪い事とかそんな事はなかったです。
元々怖い話とか好きでしたし、聞くのも好きです。
霊感が強い友達とかに
『私ちゃんの周りに霊が凄い寄ってきてるけど、
私ちゃんのオーラに霊が負けてる』
って言われた事があります。
友達いわく…霊が寄ってくるけど、それを跳ね除けるくらいのオーラ?が私にはあるそうです。

当時通ってた中学校は何処にでもある学校で、
小学校の友達はほとんどその中学に入学してるので
あまり小学校に通ってた時と変わりませんでした。
でもその中学校は正面側にある校舎の廊下は全部ガラス張りで、
学校の外にいても生徒が歩いている姿が見える校舎でした。
特別に怪談話があるとか怖い話があるとかはあまり聞きませんでしたが、
あれは11月のテストと演劇部の練習が忙しかったときです。
演劇部の部室は4階の中央階段のすぐ右側にある所にありました…
中央階段を挟んで左側は吹奏楽部の部室で楽器の音色が聞こえてきます。
演劇の練習で17時を回って、冬だからもう外は真っ暗でした。
それでも18時になるまで練習してました。

練習後、部室から出ると廊下の窓越しに月明かりが見えました。
冬で寒かったけど、その時の寒さはなんか…違う寒さを感じました。
友達とおしゃべりしながら、一階まで降りて下駄箱まで来ると、
私は部室に大事な台本を忘れてしまった事に気づきました。
演劇部で区の大会?みたいのを控えていたので、
家に帰っても台詞をおさらいしたかったので
私は取りに部室まで戻る事にしました。
友達は一緒に行こうか?っと行ってくれましたが、
私は「いいよ!ダッシュで取ってくるから。待ってて!」
と言って下りてきた中央階段を勢いよく上がっていきました。
あの時は…友達と一緒に取りに行けばよかった…と思っています。

部室に入って電気をつけて、奥のテーブルに台本を見つけ、
それを手に取ってバックに押し込んで電気を消して部室を出ました。
その時は友達が下駄箱で友達が待っていた事もあって私は急いでいました。
部室を出ると廊下の電気は消えていて、
さっきまで聴こえていた吹奏楽部からはもう演奏は聴こえません。
あれ?っと私は思いましたがもう終わったのかな?先生とかが消したのかな?
にしか思いませんでした。

上ってきた階段の方へ行こうとすると…
吹奏楽部の部屋の前に人の様な影を見て、あれ?っと思って廊下の一番奥の方に目をやりました。
よく見ると、全身黒の服で包まれた女の人?だというのが窓からさしかかる月明かりで分かりました。
顧問の先生が戸締まりや廊下の電気を消したのかなっと思いました。
吹奏楽の顧問先生は音楽の先生で仲がいい先生で生徒から人気な先生でした。
その先生はいつも黒いドレスや暗い目の服をよく着るので、
その廊下の奥にいるのはその先生だと思い思わず呼んでしまいました。
「〜先生!お疲れさまでーす。」と 自分の声が廊下に響き渡る、
するとその影はゆっくりと私の方に近づいてきました。

でも何かが…おかしいのです。
私の方に来るのは分かってます…でも…人が歩いてる感じじゃなくて…
スゥーっと滑っている感じで、歩く足音が全然聞こえません。
近づくにつれ…やばいっと思いました、
先生?だと思っていた人は先生ではありませんでした。
黒い服だと思っていたのは服ではなく、
長い黒い髪で身体が覆われていたのが分かりました。
覆われた髪の毛の中から顔の方みたいなところから
口の様なものがニタァって笑っているようでした。

私はそれが先生じゃない事が分かった瞬間、
その場から逃げ出そうと思いましたが金縛りにあったのか身体が動きません。
そしてその何かはぶつぶつと言っていました…
そこでその何かのブツブツは 『待って待って待って待って』っと 連呼していることがわかって、冷や汗が止まりませんでした。
それはもう3メートルもないところまで来ていました。
動け動けと言い続けました するとびっくりするくらいに身体が金縛りからといて、もうダッシュで振り向きもせずに、階段を降りました。
何回か階段から落ちそうになりながらも無我夢中で降りて行き、
待っててくれた友達に抱きついてその事をなしました。
友達はその事を信じていなくて何かの見間違えだよ!っと言ってました。
私は何もいえないまま、家へ帰って晩御飯も食べないまま寝てしまいました。

あの出来事を早く忘れたい…でも私に迫っていたあの髪に包まれた人を思い出してしまいます。
あのニタァって口だけ笑ってのも…

オチはありませんがあの後、その何かの正体がわからないまま。
他の友達にもそのことを話しました…案の定笑われてしまいました。
でもその一人の子がこう言いました。
『その日…吹奏楽部の練習無かったよ』っと。

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