呼ばれた

子供の頃、親戚のおじいさんのうちに家族で行った時の話です。

暫くすると当時6歳くらいだった弟の姿が見えなくなり、家族総出で探しました。 中々見つからず諦めかけていた時に、親戚の家の斜め向かいの所にある階段を登った所にあるお墓の端で泣いている弟がようやく発見されました。

泣きじゃくる弟に、「なんでこんなところに??」 と尋ねると、
「呼ばれた!呼ばれてここにきた」
と答えました。

よく見るとそこには朽ち果てた古い火葬場跡がありました。
凄く不思議で怖い思い出です。
ちなみに 弟は当時の事を全く覚えていません。

朗読: 小麦。の朗読ちゃんねる

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