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25歳になったら

私は物心着いた時から今に至るまで、年に1度、
同じ内容の夢か現実かわからないものを必ず見ます。
それも見る日付は決まって9月15日なのです。

内容はと言うと、自分がベッドで眠っていると目が覚めて、
金縛り状態で体が動かせなくなり目も閉じることができず、
ずーっと真っ暗な天井を見つめていると
ギィ…ギィ…っ
と立て付けの悪い家の階段を登ってくる音が聞こえてきます。

家の階段は14段あるのですが、14段登りきると部屋のドアがゆっくりと開き、そこには髪の長い幽霊が立っているのです。

よく見ると頭だけで体はありません。
生気のない青白い鼻と口だけしか見えず、何か喋っているのかボソボソ聞こえてきて、ゆっくりとそいつが私のところへ近づいてきます。

金縛りで目を背けることも閉じることもできず、
鼻息が当たるほど顔が近くまで迫ってきて
(怖い怖い嫌だ嫌だ!)
と思っていると、気がつけば朝になっています。

今年で二十歳になる私ですが、去年の6月に引越しをしました。

新しい家になってあの夢のような何かは見ないだろう。
きっとあの家に着いてる幽霊だったんだ。
そう思い引越しを終えた日に、やっとあの夢のような何かを
見なくてすむと思っていました。

私はよく怪談話の動画を携帯で流しながらゲームをしたり、プラモデルを作ったりします。

怖いもの好きで、高校生の頃は学校の友人やいとこと地元の心霊スポットに行ったり、廃墟で怖い話をしたりなど、今考えれば罰当たりなことを沢山していました。

そういう所に行くようになったからといって霊感がついたり、
見えるようになったりはしていないのですが、
やっぱりあの幽霊の気配のようなものだけは感じ取れるんです。

そして去年の9月15日、
眠るのが少し不安ながらも私はその日早く眠りにつきました。

仕事の疲れもあり、すぐに眠ることが出来ましたが
夜中ふと目が覚めました。

「あ…まさか…もしかしてあいつが来るのか…?」

そう思っていましたが金縛りにはなっていなくて、
普通に目が覚めただけのようでした。

「なんだ…思い込みすぎて起きちゃっただけか…」

そう思って横を向き目を閉じ、また眠りにつこうとしたら
後ろであのボソボソ話す声がするんです。

「あぁ…やっぱり着いてきてたんだ…」

もう怖くて仕方ありませんでしたが、今回はボソボソ言ってる声が何を言っているのか聞き取ることが出来ました。

「25歳になったら…25歳になったら…25歳になったら…25歳になったら…」

ずっとそう言っていました。
気がつくと朝になっていて全身汗だくで布団を飛び出し仕事に行きました。

仕事中も
「25歳になったら…自分に何かあるのだろうか?
それとも…あの幽霊が25歳になった時私に何かしてくるのだろうか…」

答えも見つからずただ25歳になるまでわからないのです。
この話を投稿する時は8月ですが来月の9月15日…
とても怖いです…。
またあの声を聞かなきゃいけないとなると恐怖でいっぱいです。
しかも…私の誕生日は9月15日なんです…

朗読: りっきぃの夜話
朗読: 怪談朗読と午前二時

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