白装束の女

高校生の時、友達3人と深夜2時くらいにぶらぶらしてたんですが、
車通りの少ない道で時間も時間なので人も全く来ない道でした。

友達の家を出て10分くらいだった時でした。

正面から真っ白い服を着た女が来てるな、あっ、気が付きました。
気がついたのですが、何故か急に認識できなくなったんです。
認識できないと言うと少し語弊がありますが、どう言い現せればいいかわかりませんが 、近づいてきているはずなのに目で見えないのです。
そこにいるのはわかるのですが、何故か目を向けられないのです。

そしておそらく数秒後、
「あれ? 今白い服着た女通らなかった? 」 
と友達2人に聞いたらみんな 「通ったはず」って言ったんです。
みんな気づいたら通り過ぎてたって言うんです。

振り返ってももういません。
一本道でまっすぐなので見失うはずがないのに、こんな時間に女性が1人で出歩いてる、なおかつ、このなんとも説明できない感覚。
落ち着くために道に座り込んでタバコを吸っていると、パトカーが一台来て何してるのかと聞かれました。

散歩してる事を伝えると、おもむろに
「なんか変な人見なかったか」と聞かれました。
3人ともさっきの女の事を伝えました。
そしたら2人の警察官は「え?」みたいな顔をしてました。

先ほども書きましたが一本道なのです。
女が向かった方からパトカーが来たのに出会わないわけが無いのです。
隣が森なので隠れることは可能なのですが、かなりの斜面、夜で街灯もなく見えなくなるくらい上に登るのはかなり難しいと思います。

気になって「家出ですか?」って聞いたら、ばつが悪そうに話しをにごして元来た道を帰って行きました。

3人とも怖くなり急いで帰りました。
友達の家に帰り、すぐに友人の兄にその話をしました。

そしたら何年か前に、この地区に宗教団体があったという事を聞きました。
一度無くなったみたいですが、最近また出てきてるらしい 団員は、みんな白装束を着ているらしいです。
この話を聞いてゾッとしました。
この後特に何があったとかではないのですが自分が体験した話です 。

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