下校ルート

誰にも言ったことない怖い話(体験談)

小学2年生の頃 下校中、歩道橋を渡るルートがあったのですが
登るのが面倒だと思いショートカットして
横断歩道の無い国道を横断しようとした所、
車に跳ねられて気を失ってしまいました。

目が覚めると私はガードレール下に倒れてて、
心配した周りの店や家の人が(ヤジウマもいたと思いますが)
僕を囲うようにして見てたんですね。
その時僕は頭に大きなたんこぶ1つあったのと、
立ち上がる時に立ち眩みがした程度で特に外傷があるわけでも無く
痛いという感覚もなかったので、
(やばい先生や親に怒られる……)という気持ちが強く、
そのまま家に帰ろうとした所 グイっと腕を掴まれたんです。
振り返ると近くのガソリンスタンドのおじさんで、
「救急車呼んだから待ってなさい」と半ば怒られ気味で諭されたんです。
その時そのおじさんの肩あたりから、青白い女の顔が(生首みたいに顔だけが)
ニュッと出てきてそのおじさんを睨んでたんです。
それを見た僕はおじさんの手を振り払って、
さらに暴れ逃げようとしたんですが大人たちに止められ、
暴れてるうちにまた気を失ったみたいなんです。

気付いたら病院にいて親と先生がいて、凄く怒られ泣かれました。
お医者さんいわくランドセルがクッション代わりになり大きな外傷、
脳に異常もないと言われました。
それより自分はおじさんの横に見えた顔が頭から離れず、
精神的に参ってたのもあり2、3日学校を休みました。
(女の顔のことは誰にも話してません)
再び学校に行き出したころ、
下校ルートがそこそこ遠回りするようなルートに大きく変更されてて
(歩道橋がある側とは真反対のルート)
周りは面倒くさいと言ってたのですが、
僕はあの件 があったのでむしろホッとしていました。

その1年後くらいに両親の離婚もあり隣町に引っ越し転校したのですが、
高校2年になったころ、1年生の子が事故で亡くなったという事があって
その場所が あの僕が跳ねられた場所だったんです。
その事を何気なく親に話すと神妙な面持ちで親が話してくれたんです。
僕が当時事故をした後2、3日休んでる間、
事故後介抱、通報してくれた近所の人たちに親が
お礼を言いに行ってくれたみたいなんですが
ガソリンスタンドのおじさんが僕が事故した2日後くらいに
僕が跳ねられた あの場所 近くで急に飛び出し跳ねられ自殺したらしいです。
その件があってその地区の親が満場一致で
下校ルートの変更を学校側に相談し決めたそうです。

ちなみに最近車でその場所を通ることがあったのですが
花束 が置いてありました。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

閉じる