前世のトラウマ 続

お久しぶりです。
今年8月15日、無事24歳の誕生日を 迎えることが出来ました。
以前、こちらのサイトで投稿させて頂きました、
「前世のトラウマ」の続編、と言いましょうか。
夢と現実が繋がる出来事がありましたので また投稿させて頂きます。

それは今年の6月にまで話は遡ります。
毎年、誕生日に見る夢は特攻隊の夢を見る、
それは誕生日が終戦記念日だから、、
なにかしらの繋がりや意味があるかもしれない と思い
地元では有名な、いわるゆ”見える人”に 相談しました。
かなり名の知れた方なので予約をしていたんです。
なんと3ヶ月待ち。
地元は地方なのですが 遠方から来るお客さんも沢山いらっしゃるようで
とても忙しい方みたいです。
そして、3ヶ月後の6月。
僕はその方と初めてお会いする事が出来ました。
(みんなから先生と慕われているそうなので 以後、先生 と呼びます)

先生は50代後半、痩せ型で見るからに優しそうな表情をしていました。
先生は僕の頭上を見てすぐ
「あ〜、そうですか…。辛かったでしょう。ご苦労様です」
と 手を合わせお辞儀をしてきました。
そして視線を下にやり、僕と目を合わせると
「どうぞ。こっちに座って。リラックスしてね。そんなかしこまらなくても大丈夫だからね」
と、ニコッと笑いお茶を差し出してくれました。
そして、一枚の紙とペンを渡され
「じゃあ、ここに生年月日、あと名前を書いて。
丁寧に書こうとか思わなくていいよ。 君がいつも文字を書く感覚で」
はい…と返事をし、言われた通り生年月日、名前を 書き、
その紙を先生に渡しました。
「書きました。お願いします」
すると先生は
「あ〜、そうかそうか…。君の言いたい事は分かったよ。君も辛かっただろうね…寂しかっただろうね…怖かっただろうね…」
鳥肌が立ちました。
「え…なんで…」心の声が漏れていました。
なぜか、ここに来た訳を的中された気がして びっくりしたんです。
「君は〜…内気で大人しい性格だね。自分をちゃんと持たなくちゃいけないよ。人に流されやすいからね。
嫌われたくないからかもしれないけど、人の機嫌ばかり伺ってちゃいけないよ。君は優しいからね」
「あ、はい」
正直、こんな事は誰にでも当てはまるんじゃないか? と思いました。
その時です。
「この国の為、家族の為、恋人の為に南の海に散ったんだ。
とても優しくて人想いだったんだろう…。 ━ 君の誕生日は終戦記念日だね。
うん。分かったよ。 パイロットだね、君はその生まれ変わりだ。
まだ若かった…。19歳だ。特攻で帰らぬ人となった。 そうか、そうか…。こんなに早い周期で 生まれ変わるなんて珍しい。
ちょっと、左手を見せてくれないか」
そう言われ、僕は左手を差し出しました。
どうやら、手相も見ることが出来るらしく
「やっぱりか、ほら、ここ。ここは生命線と言ってね。
その人の寿命が分かるとされている線なんだ。
この線が濃ゆいか薄いかだけでもその人の人生ってものが見えてくる事もある。
本来は一本の線がスゥっと伸びてるのが一般的とされてるんだ。
でもね、君は二本あるんだ。正確にいえば一本が途切れてその途切れた部分からもう一本生命線が伸びている」
確かに、生命線が二本ある。
そして先生は僕の途切れた生命線の境目を指差し
「…君は命のバトンを渡されたんだよ」 と、言い深く息を吐き出した。
「大丈夫だ。もう前世の記憶の夢を見ることも少なくなってくるだろう。
知らせたかったんじゃないかな。 君、彼女出来ただろう?最近。
愛する家族がいて、守りたい人にも出逢えた。
今、君は心の底から この人の為なら命を掛けてまで って思っているはずだ。
大丈夫。安心して」
そう言うと、先生は手を合わせ、目を瞑り
なにかお経のようなものを唱え始めました。

だいたい10秒程でしょうか。
その間、体が熱くなり猫背だった背筋もピンと真っ直ぐになっていました。 「よし、これで大丈夫。ありがとうね。いい経験をさせてもらったよ」
先生はニッコリ笑いました。
「い、いえ…こちらこそありがとうございます。
でも、なんで特攻隊の夢を見る事があるって分かったんですか?
そんな事僕の口からは一言も話してないのに…」
「言っただろう。君の言いたい事は分かったって。幸せに暮らすんだよ。
今の君の体は、と言うよりその命は君だけのものじゃないんだからね」

今年の誕生日。8月15日。
ある夢を見ました。
パイロットが笑顔で飛行機に乗り込み手を振って出撃して行く夢。
そのパイロットの家族、恋人に対して、 そして今の僕に対して、
「さようなら」と 笑顔で別れをしたんじゃないかなと思います。

そのパイロットは享年19歳。 今の僕は24歳。
そのパイロットの分まで そして周りにいる大切な人達の為。
大切に生きていこうと思います。
さようなら 今までありがとうございました。 頑張って生きていきます。

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