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悪魔の美人女医

朝目覚めたら、瞼に異物感。
これは、物貰いだな、と即断して
いつもコンタクトレンズの処方をお願いしている眼科クリニックへ。

通常なら老院長が診察してくれるのだが、その日は違った。
いかにもインターン上がったばっかりという若い女医が赴任してきていたのだ。
これがまた若いころの米倉涼子に似た美人、
いささか女王様気質でもあるよう態度も妙にでかい。
何はともあれ診断を受けると、眼瞼膿腫とのこと。

普通のものもらいとの違いは、
こちらは瞼そのものに小さな袋状の嚢ができて中に膿がたまる。
即刻手術で除去、と相成った。
手術自体は本来実に簡単なもので、これなら新人女医でも大丈夫なレベル。
ところが、甘かった…。
まあ一応手術だけに、胸部麻酔をするのだが、
麻酔注射が全くというほど効かない。
もう眠くなるから、とか仏頂面の女医に、
「効きませんけど」といったら
「どういう異常体質だ、アル中か?」と切れられた。

残念ながら私は酒は大嫌いである。
意地になって麻酔注射の本数を重ねる女医、看護婦が静止に入る。
もうこれ以上は危険です、と。
ところが頭に血が上っている女医、歯止め効かず。

また1・2本、そして3本目で私の意識はとんだ。
眠ったのではなく意識不明。
気が付いたらどうやら病院の個室のようだ。
傍らには蒼白の眼科医院の院長。
「いや本当に申し訳ない」と土下座せんばかりの勢い。
結局あの時、彼女はやらかしたのだ。
一つ間違えば、致死量に近い量の麻酔を注入するという荒業を。

結果、私意識混濁、呼吸低下…等々、
アワアワしているだけの女医に代わって看護士が救急車を呼んで
大病院へ転送されたというわけだ。

何より怖いのは、ここにいたってもなお女医が院長からの
事情聴取にもじぶんのミスを認めようとしなかったこと、
異常体質の患者のせいだと言い張っていたようで…。

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