水たまり

「それでねー、ゆーれいはカガミとかにはうつらないんだって」

「ふぅん」

学校帰り、友達と二人傘をブラブラさせながら並んで歩く。

「でも、ゆーれいなんていないでしょー」

そう言って彼女が覗いた水たまりには
少し曇った雨上がりの空が虚しく広がるだけだった。

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