リカちゃん人形。

これと言って面白いオチも怖いオチも無いですが、
僕が体験した中で1番怖かった出来事です。

僕が小学校2年生位の時にリカちゃん人形を買ってもらいました、
その時は嬉しくて一緒に寝たり遊んだりお風呂に入ったりと、ずっと一緒でした。

そんなある日、夜中に酷い汗と動けない感覚に襲われ、
慌てて目を開けると目の前にはテレビの砂嵐を眺める父親、
2本の足でしっかりと立っているリカちゃん人形が居ました。
驚きすぎて叫んだり泣いたりする余裕もなく、
ただ呆然とその光景を眺めていると、目の前のリカちゃんが、
ギィ、ギィ、とプラスチックが擦れる音と共に3歩歩き、
こちらをちらりと見て数秒間目を合わせた後にこてん、と倒れ、
それと同時に金縛りも解け、目の前のテレビも真っ暗で父は
テレビの部屋で寝ていました。

なんだったのかな、と思っているうちに僕も眠ってしまい、
目が覚めるとしっかり、昨日の夜倒れた時の状態のリカちゃん人形がそこにありました。
それ以来リカちゃん人形が怖くなり触れません。

朗読: ゲーデルの不完全ラジオ

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

閉じる