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それでやめました。

私がパチンコに明け暮れていた頃の話。

朝陽の中目が覚めた。
今日もガンバろうと思ったら。 金縛りにあった。

身動きもできず目が動くだけだった。
何も見えない。
何も聞こえない。

どれくらいたったのだろうか。
突然視線を感じる。
右側にいるらしい。
私を見ているそのひとは。

すると右耳に息がかかる。
冷たい息が・・・

そして叫び声が 「211」
鼓膜に響く女性の声だった。

するとスッーと金縛りがとけた。
意味がわからない。
なんだ。なんなんだ。
色々考えたが理解できない私だった。

忘れようとパチンコにでかけた。
まさかパチンコ台の番号じゃないよなと覗いてみると。

たくさんの箱を積んでいた。
出る台を教えてくれたのか。

理解できるまで同じような朝が3回あった。
4回目私は叫ばれた台に座れた。

出た。
箱をたくさん積めた。

金縛りは怖い。
冷や汗をかきエネルギーをとられる気分だ。
しかし何度もおいしい思いをさせてもらった。
気づけば負けを取り戻していた。

そして ある朝左耳に息がかかった。
冷たい息が。

【おわり】

それ以来叫ばれなくなった。
姿を見ることもなかった。
怖さもなくなった。
だけどもう少しと何度も思った。
でも何故私だったのだろう。
そして誰だったのだろう。

ありがとうございました。感謝です。
私はもうやめました。
そういう意味だったんだろうと思っています。

朗読: 【怪談朗読】みちくさ-michikusa-

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