私はよく夢を見る。

身体がバラバラになる夢だ。

夢の中で歩いている時、走っている時、立ち止まっている時。

それは急にやってくる。

一瞬「パァンッッ」という高音がしたかと思えば、私の視点は一気に地面へと転がっていく。

そして自分の腕が、足が、胴体が、バラバラになった事を確認した後、残された神経でゆっくりと瞳を閉じるのであった。

夢はいつもそこで終わる。

昨日も同じ夢を見た。

だが昨日は少し違った。

私の好きな人が夢に現れ、目の前でバラバラになったのだ。

いつもは私以外の人間はバラバラにはならない。
そもそも今までの私の夢には、私以外登場してこなかったのだ。

私は何か嫌な予感がし、目覚めてすぐ、その人に連絡をしようと携帯を手にした。

その瞬間、私の視界は闇に包まれた。

朗読: 繭狐の怖い話部屋

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

閉じる