これは私が中学2年の時の話です。
ある夏の夜、 テスト期間で勉強をしていた私は徹夜でテスト勉強をしていました。
私の家は一軒家で、勉強をしていた部屋の窓からは家の前の通りが見えるようになっています。
私の家の前の通りは、左から右へと通っており、
繁華街へ向かうちょっとした道になっていて、夜中になると飲んだ帰り途中の人たちがしばしば通ります。
その日も次の日にテストが控えていたため、いつも通り勉強を夜中までしていました。
すると、左から複数の声と足音が聞こえてきました。
声や足音で男性か女性かなんとなくわかり、
「ああ飲んだ帰りかな」となんとなく思いながらも勉強に集中していました。
それから二時間ほど過ぎた3時頃、人は滅多に通らなくなるのですが、
一つの足音が左から聞こえてきました。
靴の音は高く、おそらくハイヒールのような音だったので
女性だと思われる人が歩いてきてると予想していました。
「こんな夜中に1人なんて危ないな」と、思いつつも勉強をしていました。
左からくる小さかった足音がどんどん大きくなり、
ちょうど家の前ぐらいになるかなと思ったその時から、
なぜか音の大きさが変わらないのです。
不思議に思いつつも勉強を進めていたのですが、
1分、5分と経ってもその音は家の前で
ずっとコツコツと同じ大きさでなっていました。
10分ほどしても鳴り止まず、障子を開けて窓から覗こうとした時、
いやな感じがしたので、怖くてすぐに寝ようとしました。
眠りにつくまでの間も足音は鳴り続けたままでした。
それ以降、私は夜中まで勉強することはやめました。
一体それがなんだったのか心霊的なものなのか、よく分かりませんが、
怖い一つの体験として投稿させて頂きます。