友人からの着信

かなり前、まだ携帯電話と言えばガラケーだった頃にあった不思議な話です。

当時私にはとても大事な友達がいました。
ただ、その不思議な事があった時期には少し疎遠になっている状況でした。
ご無沙汰をしてしまっているが元気でいるだろうか?
などと考える事も割とありました。

そんなある日、携帯電話が鳴りました。
画面を見ると「みよちゃん」とあります。
ああ!久しぶりにみよちゃんから電話が来た!
と凄く嬉しくなり興奮気味にもしもし〜?と出たんです。
すると、電話の向こうからは何も声が聞こえてきません。
あれ?もしもし?っていいながら、
よく聞いてみると電話の向こうに人がいる気配が無く、
ただ受話器に耳を当てている時のような無音状態でした。
これって、、、、、、、、、、

私は昔から怖い話が大好きでした。
なのでこの状況を客観的に冷静に考えて、
これは面白い状況だ!怖い体験として記憶に留めなければ!
と思い、画面をよく見てみると、
無音状態でどことも繋がっていなさそうなのに、時間は1秒1秒刻まれていくのを確認しました。
切れている訳ではなく、どこかと繋がっているのです。
しばらくそのままで様子を見ていましたが、
ラチが開かないので結局私の方から切ったような気がします。
切った後、今のは何だったんだろう、、、?
みよちゃんのことを気にしすぎていたから?ドキドキしていました。
こんな経験初めてだったから勘違いなんかじゃないって事は覚えておきたいと強く思いました。

そしてふと、ある事が気になりました。
みよちゃんの電話番号の登録をする時、
以前の電話機の時は確か「みよちゃん」で登録していました。
でも、今の機種に変わってからは漢字4文字のフルネームで登録したはず、、、、。
そう思って確認してみたら、やはりフルネームで登録していました。
先程の着信の際、「みよちゃん」と表示されるはずはないのです。
私が気にかけすぎていた事による念のなせる技なのでしょうかねぇ。

その数日後に本物のみよちゃんから電話が来て普通に会話しました。
こんな事があったんだよ!!
と興奮気味に話したけどサラッと流されて終わりました。

朗読: 榊原夢の牢毒ちゃんねる

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