隣の生霊

まず初めに、
・この話にはオチがありません。ご了承ください。
・初めての投稿なので誤字脱字や表現力の欠如が目立つと思いますが、
皆様の豊かな想像力で補間して頂けると有難いです。

これは社会人になったばかりの私のお話。
私は母子家庭で育ち母親からの虐待が原因で施設に入り、高校入学と同時に祖母に引き取られました。
祖母は歳の割に元気で定年を迎えて10年以上経ちますが、未だに働いています。
社会人になった私は高校生の頃とは比にならない給料と
お酒が飲める歳になったという事で、家に帰らない日は当たり前。
祖母に連絡もせずに遊びに精を出していました。
しかし、ある日仕事が原因で精神病になってしまった私は仕事を辞め、
一日中家で寝ている日々になってしまいました。
起きてご飯を食べ、二週間に一日だけ病院に行くという生活に。
私の祖母は気が強く頑固なところがあり、
私が病気だと知らない祖母は若いのに家にいる私に向かって罵倒する毎日。
それが嫌だった私は祖母と向き合おうとはせず、
口を聞かずにイヤホンをして完全にシャットダウンしていました。

そんな日が一年近く続いたある冬の事、私が寒さでなかなか寝付けずにいると、初めて金縛りにかかりました。
指一本動かせず瞬きだけを繰り返していると足元の布団に重みを感じました。
その重みは一歩ずつ私の上半身の方に向かってきます。
横向きに寝ていた私はその「なにか」を確認する事は出来ず、
目を閉じているとその重みは自分の体を挟むように左右に分かれました。
その直後、その「なにか」は私の首に手をかけ、少しずつ力を強めていきました。
私は息が出来ず冷たい何者かの手の感触と生暖かい息を顔の横に感じ、そのまま気を失いました。

次の日、お昼頃に汗だくで起きた私は嫌な夢を見たなと思い、洗面台に向かいました。
しかし、それは夢ではなく首元に両手の跡がハッキリと残っていました。
私は怖くなりましたが、どうする事も出来ず、近くに神社やお寺は無かった為、
昼間寝て夜寝ない事にしました。

ある日病院から帰り少し携帯を眺めていたらいつの間にか22:00になってしまいました。
私は寝るか寝ないか迷いましたが、明け方の2:00までに起きれば問題ないだろうと思い、寝てしまいました。
そして私は金縛りにより3:00に目覚めてしまいました。
前と同じで足元から少しずつ重みが上半身に向かってきます。
ただ前と違うのは私が仰向けに寝ていた事です。
首に手をかけられ、強く握られ今度は顔いっぱいに息を吹きかけられ、
その気持ち悪さと気を失う絶望感で目を開けてしまいました。
その「なにか」とは祖母だったのです。
ただ暗闇のせいか祖母の姿は少し異様で目と口は真っ黒。
腕には今にも飛び出そうな程膨らんだ血管が自分の首に向かって伸びているのが今でも鮮明に覚えています。
朝起きて祖母を見ると何事も無かったかのように
洗濯物を干している姿に安堵と恐怖を抱き、その後急いで一人暮らしをしました。

一人暮らしをしてからは夜にそのような体験はしていませんが、
祖母に首を絞められる程の恨みを買ってしまっていたと思うと、
悲しくも申し訳ないという気持ちになります。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

閉じる