すみません

僕が働いているペットショップでの奇妙な体験。

僕は今年の2月から地元の某大型ショッピングモールの中にあるペットショップで働いているのですが、
長く続いている変な現象があるのです。
タイミングはバラバラなんですが、よく「すみません」と話しかけられるのです。
そりゃ接客業だったら当然だろと言う人もいますが、それにしてもおかしいのです。

初めてその声を聞いた時には、犬猫のコーナーで立っていたら背後の、
本当に耳の後ろから「すみません」と声をかけられ、「はい!」と振り向いたら誰もいない。
しかもたまたま他のお客さんもいなかったのです。
二度目は小動物のコーナーで作業をしていると、また背後から「すみません」と話しかけられました。
振り向こうとしたのですが、「いや、後ろはシンクだ…。」と気づき、気のせいで流しました。
三度目は休憩に行こうと事務所に戻っているとまたまた背後から、四度目はレジで作業していると背後から
(この時、背後にはパソコンがありましたが電源はついていませんでした)。
そして、五度目。
熱帯魚のコーナーで作業をしていると水の音をかき消すぐらいの声で「すみません」と言われました。
流石にこれは気のせいだろうと思い、他のスタッフさんが話しかけたのだろうと辺りを見ると
やっぱりお客さんもスタッフもいませんでした。
あと今考えたらその声は真上からしていたような気がします。

接客業はそんな不思議な存在も相手にしなくちゃいけないのかと正直なところ、
めんどくさい半分ワクワク半分で今日も働いています。

朗読: りっきぃの夜話
朗読: 【怪談朗読】みちくさ-michikusa-

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