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オヤジ

いつも楽しく拝聴させて頂いています。

私は中部地方のとある刑事収容施設で勤務しています。
霊感も全くない私ですがこの職業になってから怪異?と思しき案件に悩んでおりました。
今は何が起こっても聞こえないふりでやり過ごしています。
そんな中のひとつをお話させていただきます。

昼夜間の勤務で夜間就寝時間になり
その日の夜間6階建ての収容棟を巡回する勤務に就いていました。
就寝時間は各部屋に鍵がかかっているのでだれも廊下には出ることはできません。
消灯したあと薄暗い舎房の6階を巡回していた所
上から人が走っているような音が聞こえました。
しかしここは最上階、上には屋上があるだけなのです。
あまり気にしないようにと思いそのまま巡回をして1階に戻りました。
数分後巡回の為また1階から6階に向け巡回を開始しました。
すると5階を巡回していた時に上から走るような足音がしてきました。
恐る恐る6階に階段で上がり、6階のフロアを覗いても誰もいません。
無事に6階の巡回を終えて1階までもどりました。
頭の中ではつぎは5階?どんどん降りてきている?と思って怖くなりました。
1階まで降りてきたらどうすればいいのだろうか。 などと考えていました。

そして巡回になり、また1階から6階に向け巡回を開始しました。
そして、4階へ。やはり5階で足音。
自分の中で大丈夫。大丈夫と言い聞かせて6階まで巡回をしました。
つぎは4階か。1階に来た時何が起こるのか、、、 怖いから勤務出来ない。などと言い出せるはずもなく また巡回に行きます。
3階。足音が聞こえてくるのだろうと思い、なるべく考えないよう巡回をはじめます。
しかし、足音は聞こえてきません。
これは、4階にもう居て、待ち構えているのか?
などと考え出してしまい4階への足取りはかなり重かったのを記憶しています。
3階を巡回し終え、4階へ。
恐る恐るフロアを覗きました。 しかし、なにもいませんでした。
頭の中は「??」 意味がわかりません。
巡回を終え1階までもどりました。
その日の夜間これ以上怪異は起こりませんでした。
朝 起床のチャイムで中の人達が起きてきます。
消灯していた電気を常夜灯から通常灯に切り替えた後 の寝坊している人は居ないか巡回をして見回ります。
そうして巡回をしている最中、4階にいる人に呼び止められました。
「オヤジ。昨日後輩ついてたの?オヤジ先輩になったんだねぇ!
たださ、あんまり視察窓に顔近づけすぎんなよ!って言っといて。怖いからさ。」
などと言ってきました。
私は夜間1人で巡回をしていました。
そして、その言葉を聞いて絶句しました。
先輩にこの話をしたところ
先輩が「あー、あそこはほら、、4階だから笑」などと言われ、それ以降聞いても誰にも何も教えて貰えませんでした。
他の棟でも自殺してしまった人はいますが私は特にあの棟と相性が悪いようです。

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