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バースデイの儀式「前編」

この話はオチもなく、あまり怖いという内容ではないが、実際に起きた出来事を話します。

今から約12年前のこと。
当時、僕は勤めていた会社を辞め、実家に戻って 仕事も探さず遊びまくっていた。
僕の部屋は実家の離れにあり、部屋でよく 僕と友達のAとBとCの4人で遊ぶ事が多かった。

ある夜、当時流行っていた、井戸から女が這い出てくるシリーズの中の、
バースデーというホラー映画を、Bが借りてきて、
皆で見ようということになり、 僕はゲーム機にDVDのディスクを入れた。
(時間は22時くらい)
しかし何回やってもディスクを読まない。
この某ゲーム機には寿命がくるとよくある症状だったが、
僕の持ってるのは2代目で 買い替えたばかりでほとんど新品だった。
そしてもちろん、今まで何の問題も無かったので僕は違和感を覚えた。
1時間以上試したが、ダメだった。
するとAが 「自分たちで考えた「儀式」みたいなのをして、
0時ちょうどになったら、 皆でハッピバースデーを歌ってゲーム機に入れよう」
と、馬鹿みたいな提案をしてきたが、みんなノリノリでやることになった。

0時ちょうどになり、皆で陰陽師を真似たような、適当に作っておいた呪文を唱えながら
庭から取って来た葉の付いた枝を振り回し、手を3回叩いてから
ハッピーバースデイソングを歌い、最後を、 「ハッピバースデー○○○」 と、
シリーズのメインお化けの名前にして歌い、ディスクを入れた。
すると1回目でディスクを読み込み、映画が始まった。
まさか成功するとは誰も思ってなかったのか、皆固まっていた。
何かが画面から飛び出て来るんじゃないかと思うと、怖かったけど、画面から目が離せなかった。
しかし映し出されるものに、特に変わったところもなく、皆すぐにいつもの雰囲気に戻った。
AとBは熱心に見入っていたが、Cはあまり興味が無いらしく、 横でポータブルゲームをしていた。
僕は怖がりなので、Cと一緒に小さなゲーム画面を見ていた。
その後は、何事もなく映画を見終わり解散した。

次の日 BがDVDを置き忘れて帰ったので電話した。
すると Bは昨日、家に帰って寝ている時に金縛りにあい、
目を開けると天井に巨大な菩薩様が自分を見ていて、そこから朝までの記憶がなく、
起きたら高熱にかかっていて、今日は無理。 と言われた。
仕方がないので僕がDVDを返しに行った。
するとその帰りに今度はAから電話があり、出ると、
彼女と大喧嘩したので、手を貸して欲しい。 という内容だった。
僕達4人とAの彼女とは同じ高校で、その時から二人はラブラブだったし、
今までケンカと言えるようなケンカをしたことがなかったし僕達も見たことがなかった。
本人達も言っていたので間違いない。
勿論、こんな相談されたのも初めてだった。

僕は昨日の事を思い出し、嫌な予感がしたので、すぐにCに電話した。
しかし、Cは僕と同様、特に異変はないと言った。
僕とCは昨日、儀式には参加したが、映画は観てなかったので
もしかしたらそれが関係あるのか?とも思ったが、
僕は怖かったので少し強引に「こんなの、ただの偶然だ」と考えるようにした。
つづく

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