去年(2019年)の出来事です。
これといった心霊現象がある訳でもないのですが、ただ不可解な点が残る分リアルな体験談です。
いつも遊んでいる地元のツレの子達と夜散歩をしていました、
丁度その時期僕達は心霊スポット巡りにハマっており散歩中もそういった類の話でもちきりでした。
その日は、なにか怖い話でもないかと話を降った時、1人の子(M君)が1つとっておきがあると
それは、M君の知り合いのお兄さんが体験した話だと、話してくれました。
K府K市にあるK神社、心霊スポットで検索をかけるとトップで出てくるレベルの有名な神社に、
お兄さんとその友人とナンパした女の子2人で行ったそうです。
その神社には幾つか噂があり、本殿の鳥居を潜れば呪われるや、
鳥居をくぐった先の石に触れれば呪われるなどの噂がありました。
黒のワゴン車でそこに向かった4人は、本殿の鳥居をくぐるだけで帰るはずでしたが、
お兄さんの友人が度胸試しに鳥居の先にある石に触れてしまいました。
特段焦るわけでもなく、所詮は噂だと考えていた4人はそのまま帰路につきましたが、
それから数日後お兄さんは目の下にとてつもないクマと体調不良、石に触れた友人とその母親が事故で亡くなりました。
それからまた、月日が経ち、体調も回復したお兄さんはまた、その神社に足を運んだそうです。
その日は前回のように鳥居をくぐることなく、見るだけのつもりだったようですが、
お兄さんの意識の中で気がついた頃には、石に触れてしまっていたそうです。
お兄さんはそれから無事ではありましたが、お兄さんの母親が事故でなくなりました。
当時、その神社について何も知らなかったお兄さんは神社について調べたところ、
その神社には古くからの歴史があり、その昔石の下に悪さをしていた鬼の頭が埋まっているそうです。
鬼の名前は伏せますが、日本の中でも3大妖怪として恐れられていたそうです。
そして、そのお兄さんの名前が鬼退治の一向に関連している事などが後からわかった、というお話です。
その話を聞いた僕達は、間もなくしてその神社に足を運びました。
足を運ぶ前日、そのお兄さんから
「何があっても自己責任、家族が死ぬ可能性もある、絶対にやめておけ」と固く言われてましたが、
心霊現象とは全く縁もなかった僕や、心霊現象に興味津々の友達は忠告を無視して足を運びました。
バイク2台、僕と後ろにM君。
そしてもう1台は友達のS君と後ろにK君の4人で行きました。
神社のすぐ手前にあるトンネルを抜けたあと、神社に続く道がありましたが、どうもバイクでは入りづらく、
道の開けた路肩にバイクを停め徒歩で向かいました。
僕とM君とS君は神社へと足を進めましたが、K君はバイクを停めた場所で残ることを選びました。
道は人2人が通れるくらいの幅で、ほぼ1本道でした。
生い茂ったら木々を挟んだ横に大きい道路がありましたが、
時間も時間で車なんて1台も通っておらず静かな夜道に僕らの足音と話し声だけが響いていました。
少し歩くと分かれ道と民家があり、少し安堵していたのを覚えています。
そして、本殿の鳥居の前までつき、合唱とお辞儀をしてから引き返しました。
引き返している道中も相変わらず、人も車も通っておらず静かでした。
バイクを停めた場所まで戻った僕達は、K君と合流しましたが、
K君から電話がかかってきていた事にその時気づきました。
K君が電話をかけていたのは僕達がKくんと別れてからすぐでした。
電話のないようを聞くと、僕達がK君と別れてすぐに、黒いワゴン車が僕達の後に続き入っていったそうです。
道幅は確かに、ギリギリ車は通れますが、車の速度なら僕達に追いつくか、
あるいは人通りも車通りもない静かさの中音で僕達も気づくはずです。
ですが、僕達は1度も車を見ていませんし音すら聞いていません。
車に乗っていた人の顔は見たか聞くと、男2人に女2人、若かったとK君が言いました。
車の通ったあとがないか、神社までの道をもう一度歩きましたが、車も車が通った痕跡もなく、
もやもやを抱えたままバイクに跨り帰路につこうとしました。
エンジンをかけ、ハンドルを切りライトを出口に向けた時、
入口にくっきりと神社へと向かっていく四輪のタイヤ痕がありました。
聞いていた話と同じ黒いワゴン、若い男女4人、偶然ってあるもんなんですね