予知夢の定義はよく分かりませんが、不思議な夢をよく見ます。
例えば、私の夢の中で2台の車が止まっていて、1台には私が乗り、もう1台にCさんが乗っていました。そこに、Mさんがやって来て、どちらに乗ろうかと考えています。やがて、決心したかのように、Mさんが、
「私、Cさんと同じ車に乗ろうと思います。」
と、私に向かって話しました。
ここまでは、私にも、なんの夢だったのか、全く分からないのですが、数日後、また夢の続きを見て分かりました。
今度は、アパートの一室で、私が玄関のドアを開けると、何も無い畳の部屋の中央に、Mさんと両脇に子供二人が座っていて、こちらをじっと見ています。私が、
「Mさん、大丈夫ですか。何か欲しい物は、ないですか。」
と聞くと、Mさんは明るく、
「大丈夫ですよ。なんとかなるから、心配しないでね。」
と答えました。
この夢の後で、Mさんにそっと確認すると、
「ようやく離婚を決心して、子供二人を連れて家を出たの。」
とのことでした。「Cさんと同じ車に乗る。」というのは、離婚経験のあるCさんと同じく私も離婚することにします、ということだったのです。
このように私の予知夢は、すぐには、自分にもよく分からないということが、よくあります。
その中でも、本当に不思議だった予知夢の話をご紹介します。
私は、夢の中でバス停にいます。周りには、20人位の老若男女がいて、皆静かにバスが来るのを待っています。通りの反対側から、私の父が、両脇を黒いスーツ姿の男達に抱えられて、渡ってくるのが見えました。父は、一人では歩けないようでした。私は、
「あれ、お父さん、大丈夫かな。」
と心配しながら見ていると、父達は、バス停の列のずっと後ろの方に並びました。
私のすぐ後ろには、近所の顔見知りのおばあさんが、並んで立っていました。
やがて、スーッと音もなくバスが来て、私達の前で止まりました。
前の人と私がバスに乗り込みます。後ろを見ると、おばあさんが乗らないので、私が大きな声で、
「おばあさん、乗らないんですか?」
と聞くと、おばあさんが、
「行き先が違うのよ。」
と答えました。私は、「なんだそうか」と納得して奥に進み、つり革につかまりました。外を見ると、私の父もバスに乗りませんでした。
バスは、また静かに動き出しました。
翌朝、私は、目が覚めるとすぐに、母に電話をしました。夢の話をすると、母は、驚いていましたが、取りあえず、父に異常が無いことは確認できました。
仕事に行こうと、外に出ると、バス停で後ろに並んでいたおばあさんの家の前に、おばあさんの葬式の案内が出ていました。
「行き先が違うのよ。」とは、こういうことだったのかと、ようやく分かりました。
しかし、父は、一体何処行きのバスに乗ったのでしょうか。未だに元気にしております。
