実話だけど作り話にしたかった

これは二年前の夏の話のことです。

実家から出たいがために、北海道から東京へ引っ越し東京生活初めての夏休みがきました。
地元の友達(男2女1)3人と遊ぶ約束をし、夏休み期間だけ帰ることにしました。
友達と地元ドライブしながら『久しぶり~元気尾にしてた?』という何気ない会話から始まり、
あたりはだんだんと暗くなり深夜1:00をすぎたころ、誰かがぽつりというのです。
『心霊スポット行かない?』
ㇱ――ンとした中、私ともう1人(女A)は『馬鹿じゃないの』『くだらない』などといい、
避けようとしましたが友達B男、C男は興奮したように行く気満々です。
車のハンドルはB男が握ってましたので、拒否権がなくいくことになりました。

当然北海道ですから、山道が多く、電灯も少なく、車の走る音だけがきこえ、すでに一同はその雰囲気にのみこまれてました。
そんななか『——ついた』とB男は車をとめ、そこは山のてっぺんにある展望台でした。
なんだーーだまされたといいながら景色を楽しむ友達。
しかし、私だけが別のものを見ていました。
スーツを着たどこにでもいそうなサラリーマン。
車も自分たちのしかと止まっておらず、なんでいんだろうと思いながら不思議そうに見ていました。
バンっ‼ゴロゴロ‼べちゃ…バンっ‼ゴロゴロ‼べちゃ…バンっ‼ゴロゴロ‼べちゃ…バンっ‼ゴロゴロ‼べちゃ
突然です。何度も何度も何度も何度も、落ちては戻りを繰り返したのです。
私は驚きすぎたのと友達を怖がらせたくなかったので声を出さず、息をのみました。
急ぎ足で友達のところに向かい『ほかの通ろ行こう!ここ風あってさむい!』といい、引き下がってくれました。
そのあといろいろと行きましたがそこでは何もなく無事解散し、私は実家に帰りました。

母親に私が見えてはならないものが見えるというのを幼いころから知っていたので、このことを伝えました。

何日か後の話です。
私が生まれてないときに私たちが行った展望台でサラリーマンが身投げをしたそうです。
ああ、やっぱりかとほっとしていたときに友達A女が憑りつかれていたことはまた別の話です。

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