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誰?

この話は学生時代に友人から聞いた話です。

長期休みの時、父、母、友人、弟の家族4人で祖父母の家に泊まりに行くことになりました。
昼頃には祖父母の家に着き、夕ご飯の時間まで一階のリビングで携帯を触りながら時間を潰していたそうです。
のんびりしていると、 「夕ご飯がそろそろ出来るから二階でゲームをやっている弟を呼んできて」 と母に頼まれました。
友人は「分かった」と言い、リビングから出ました。

廊下に出て突き当たりの階段を上がり弟がいる部屋の前に着くと少し様子がおかしいことに気付きました。
部屋の入り口の襖が開いていて中を覗くと、
真っ暗な部屋の真ん中でこちらに背を向け体育座りをしている弟が目に入りました。
(何やってるんだ?こんな暗い部屋で)と思いながらその弟に
「夕ご飯出来たから下に降りて来いよ」と伝え一階に降りて行きました。
どこにも寄らずリビングに戻ると、母が怪訝そうな表情で「あんた何してたの?」とひとこと。
友人が「ん?何が?」と返事をすると母が
「あんたがリビング出てすぐに弟降りて来たわよ?、上で何かしてたの?」
見ると、弟が先に食卓についてこっちを見ています。
「えっ?なんでお前ここにいるの⁉︎」と弟に言うと、
祖父に呼ばれて外に出て戻って来ると階段の方に歩いて行く兄(友人)が見え、
何か上の部屋に取りに行くのかな〜と思いそのままリビングに入っていったと言われたそうです。

「弟呼びに行くのになんで5分もかかるのよ。夕ご飯出来てるわよ」と母。
そんなはずありません。
リビングから2階の部屋に行き一言弟に言って戻って来るのに1分程しか掛かっていないはず。
ですが時計を見ると部屋を出る直前に携帯に表示されていた時間から確かに5分程経っていました。

その後は特別何もありませんでしたが、あの時友人はいったい誰に声をかけたのでしょうか。

朗読: 榊原夢の牢毒ちゃんねる
朗読: 【怪談朗読】みちくさ-michikusa-

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