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猫ムスメ

これは私がまだ小さかった頃、うろ覚えですがおそらく3才〜5才頃の体験です。

当時、私は関東の南方に住んでいました。
後で少し大きくなってから聞いた話では、この頃に住んでいた家は中古で購入した家だったそうです。
当時は両親と姉2人、母方の祖父母の7人でこの家に暮らしていました。
私は幼い頃から霊感が強く、人には見えないものや声、音を聞くことが度々ありました。

2階建ての1階のある部屋の隅に、両親が洋服を掛けておく三角コーナーがありました。
いつからかハッキリと覚えてはいないのですが、私にはその三角コーナーにかけてある洋服の間に、
女の子の顔だけが無数に見えるようになりました。同じ顔が同じ表情でです。
その顔は大きな目に大きな口で、こちらをあざ笑うように不気味な声で笑っていました。
私は両親や姉たちに何度も、 「あそこの洋服の間に女の子がこっちを見て笑ってる。怖いよう」 と話しましたが、
家族の誰一人としてそれが見える者はいませんでした。
私は幾度となく見えるその顔に恐怖を感じていました。

しばらく続いてから数年後、私達は引っ越すことになりました。
原因は両親と祖父母の関係が同居によって悪くなったようでした。
転居後は祖父母とは別に家を借り、住むことになりました。
転居してからは、あの顔は見なくなりました。
少し大きくなってから思うと、猫ムスメのような顔だと思いました。
後に両親から聞いた話では、中古であの家を買うときに前の住人も何だかそこでの暮らしが上手くいかなくて手放したと聞いたそうです。

それから10年以上が経った頃、知り合いの霊感のある方でお祓いなどもできる方にその話をしました。
その方は、 「描けるなら思い出せる範囲で絵を描いてみて」 というので、
絵の才能はない私ですが何とかその顔の絵を描いて渡すと、
「こりゃあダメだ!これは何だ!すごい強い悪い念を感じる。すぐにこれはお祓いをして燃やさないと」
そう言って、すぐにその絵をお祓いして燃やしてくれました。
その方がいうには、何かものすごく強い悪い念を感じ、呪いのような何とも言えない怨念のようなものを感じる、との事でした。
そしてその方は私に、その顔をもう思い出さない方がいい、忘れちゃいな!と言われたのですが
『三つ子の魂 百まで』というように忘れたくても、40年ほど経った今日まで忘れられずにいます。

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