動画を見ると起こる

人がみずからの口で語る怖い話を聞くのが好きです。
同じ話でも、話す人が変われば怖くなったり怖くなくなったりするのが面白いです。
話のまとめ方や話術、表情やトーン、雰囲気、いろんな要素で、
聴いている側に恐怖を感じさせることができるのが興味深いですよね。

さて、私はいつもYou Tubeで怪談朗読や怖い話を視聴しているのですが、
とある人が怪談を語っている動画を見ると、必ずいつもなにかしら変なことが起こるのに気づきました。
ささいなことばかりだし、あまり怖くないんですが。

最初は、妹を車で迎えにいって待機していた車内で、古いお屋敷にまつわる話を聞いていたときです。
運転席を後ろから蹴られました。
もちろん車には私一人しか乗ってないので、蹴られたと感じたのは気のせいだと思い直し、
「後部座席の荷物が崩れたんだろうな」 と後ろを確認しましたが、
その日は妹の荷物を乗せるだろうと思って、後部座席に何も積んでいなかったんです。
妹が乗り込んできたのでさっき起こったことを話すと、怯えて動画を止められてしまいました。

つぎは部屋で、とあるお墓にまつわる話をきいていたときです。
ベランダの窓をノックされました。
そのとき住んでいた部屋は4階で、左右上下、どこからも人がやってくることはできない作りでした。
石などがあたった音ではなく、ちゃんと、人の手でやわらかくたたくような音でした。
「こん、こん」と「とん、とん」の中間みたいな。
だからこそ、ノックされたと感じたわけなんですが。
ベランダに鳥やゴミなどの残留物はなし。 なんだか不思議でした。

つぎに同じ部屋で、お屋敷の話をまた聞いていたときには、台所と部屋をつなぐドアが勝手に締まりました。
その日は風のない暑い日で、窓や玄関は締め切ってクーラーをつけていたので、勝手にドアが閉まることって考えにくいんです。
実際、こんなことはそのときだけです。

そして、今年の5月のことですが、夫と例のお墓の話を聞きいていたところ、
後ろから「カチャン」という音がしました。
見ると、ハンガーラックに部屋干ししていた洗濯物がひとつ、ハンガーごと落ちていました。
間隔をあけて干してあった洗濯物たちの中で、ひとつだけです。
室内だから風もなく、他の洗濯物もまったく揺れていませんでした。

こうやって書くと、どうやらお墓の話とお屋敷の話だけですね。
相性なんでしょうか。 それとも、その話にはなにかあるのでしょうか。
こんな体験をしているひと、他にもいませんか?

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