これは私が小学校４年生くらいの時実際に体験した話です。
私は小さい頃から目が悪く眼科に通院していました。
当時私が通っていたのは家から車で１時間弱かかる赤十字病院の眼科でした。
その頃病院は新しい病棟に建て替えるとかで改修工事中で、
新しい病棟は半分くらい出来上がり新しい病棟に移っている診療科もありましたが、
私が通っていた眼科は古い病棟の方でした。
眼科はかなり奥の方にあり、いくつかの非常扉をくぐらなくてはなりませんでした。
いくつかの非常扉を抜けて眼科の待合室の近くには階段がありました。
その階段は上に行く階段と下に行く階段がありました。
普通なら上下に行く階段があるのは不思議でも何でも無いのですが、眼科は病院の１階にありました。
病院なら地下に売店や食事処があるのは普通だと思いますが、眼科は先にも言った通りかなり奥の方にあり、
売店などは新しい方の病棟に移転していたので、私は眼科の待合室の近くに階段があるのが不思議でなりませんでした。
なので小学校４年生くらいの時、私は母親がお手伝いに行っている隙にその階段に行って見ることにしました。
お医者さんや看護師さんがいない隙に階段に行き、
まず上に行く階段を確認し誰もいない事を確認し、下に行く階段を見ました。
すると下に行く階段の踊り場に、花柄の赤い着物を着た
５、６歳くらいでおかっぱの女の子が私に向かっておいでおいでと、手招きしていたのです。
私は迷いました。
結局好奇心には勝てず私は階段を降り始めました。
すると、女の子も私が下に降りるのに合わせるように下に下がって行ったのです。
私が踊り場に付くと女の子は完全に下に降りていてまた私に手招きしていました。
私はもうここまできたら下まで行ってしまえと思い下まで降りました。
そこは真っ暗な空間でした。
女の子はその真っ暗な空間のさきで手招きしていたのです。
私は怖くなり回りに何かないかと見回したら階段の非常灯がギリギリとどく所に立ち入り禁止の立て札がたっているのを見つけ、あわてて引き返しました。
もし、立て札に気づかず女の子に付いて行っていたらどうなっていたのだろうと時々思います。
落ちも何もありませんが私が体験した病院の不思議な話です。
ちなみに現在は完全にその病院は改修工事も終わりすべての診療科が移っていて古い病棟は取り壊されたはずです。
あの地下がどうなったのか私は分からないです。本当に落ちもなくすみません。
以上が私が体験した不思議な話です。
