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沖縄、あさ

国際通りの突き当たり、安里での話。

もうだいぶ前の話。
安里駅の屋台の沖縄そば、本当に美味しいんだよな〜 また食べに行きたい。
安里はけっこうディープな場所で、こっちで言うと鶯谷辺りに雰囲気が似ている。
小さい市場みたいな アーケードがあるんだけど、夜に行くとほとんど店はしまっていて、てんてんと飲み屋さんがある。
淡い色のネオンというか看板が白黒の街に、かすかな色気を彩っている。
何も言わない女性が 街角のあちこちにいて、影をとられないようにひっそりと動いている。

もう夜中の2時くらいかな、落ち着いて飲みたいと思ってお店に入った。
アメリカの田舎の街道にありそうな不自然な派手さがあるお店。
店に入るとお客さんはいなくて、愛想のない若いマスターがぼんやりとたたずんでいた。
泡盛の水割りを頼んでなんかいい感じだな~って飲んでいた。
マスターは携帯だかパソコンだか何となくいじっているのがわかった。
なんか店の中が煙で充満していて、ふわっとした気分だった。

店内のあちこちに アンティークの雑貨が置いてあって、それを眺めていた。 古いダイヤル式の電話機。
なんか夢の中で見ているような気がしていたら、電話がジリリリーンとなった…
しばらくしてもマスターは電話にでない。
声をかけようと思った時、カウンターの椅子、自分の横の椅子に誰か座っている。
ふっとみると誰もいない。
軍服みたいなの着た 40くらいの男性だったと思う。

うわって思った瞬間、視界の端、お酒が並んでいるはずのカウンターの棚に、
おかっぱ頭の女の子の首だけがあって、きゃはははっていたずらっぽく笑っている。
びっくりしてマスターをみたけど、変わらずなにかいじっていた。
女の子の感じがいたずらっぽくて、あまり怖さを感じなかった。

あ〜色んなことがあるもんだな〜って飲んでいたら、4人くらいのお客さんが来て、
マスターも忙しそうだったので、その日は帰った。

数ヶ月後 気になっていたのでその店に行ったらもう閉店していました。
あの女の子 楽しそうだったな〜

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