バ○タン星人

私は幼い頃、いわゆる「見える子」だったらしい。

何も無いところを指さしては「顔がある」
お風呂場にて「ここに女の子がいる」
旅行先で「〇〇(当時好きだったキャラクターの名前)がいる」 なんて言っていたそうだ。
そんなの出来事はよくあったと、両親から言われてきた。
その話の一つを語ろうと思う。

家族旅行で広島を訪れた時の話だ。
宿泊したホテルで当時の私はこう言ったそうだ。
「壁からバ○タン星人が出てきた」
両親はいつもの事だと、特に気にはしていなかった様だが……。

場面は変わって中学生の頃。
当時『は○しのゲン』が学校の図書館から無くなると話題になっていた。
それにも関わらず、堂々と並べられていた、それを手に取った私は『ピカドン』という話を読んだ。
熱線のせいで皮膚が爛れる人々が描かれていたコマを見た。

全てを悟った。

朗読: 怪談朗読 耳の箸休め

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