道の駅でセッション…

私が今から1年程前に体験し、今でも思い返すとゾッとするお話です。

当時付き合っていた彼氏がいて、その彼氏とはお互いの仕事上夜中から会うことが多く、
私が車で彼を家まで迎えに行って私の家に帰ってくる。という日々を送っていました。
その日も夜中の1時頃に彼を迎えに行って「少しドライブをしながら帰ろうか」という事になり、遠回りをして帰っていました。
余談ですが、私は歌が得意で、彼は昔バンドをしていたこともありギターが趣味で彼はよく「セッションがしたい」と言っていました。
その日彼はどこかギターが弾けるところを探してセッションをしたかったらしくギターを持ってきていました。
当然なんですが、私の家はアパートですし、ましてや夜中に楽器なんて鳴らしていたら迷惑にも程があるので無理。
ということになり、私が「道の駅の駐車場だったら24時間あいてるし周りは山だしそこでいいんじゃない?」と言い道の駅まで行くことにしました。

その道の駅は私の家から車で30分程の山道の途中にあります。
うろ覚えですが、道の駅には夜中の3時頃に着いたと思います。
駐車場には数台車が停まっていましたが、私は車が停まっていない端の方に駐車をし、彼はギターを弾くために後部座席に移動しセッションを始めました。
3時間くらい歌ったり演奏したりしていたと思います。
「そろそろ帰ろうか」と言い出した時はすでに6時頃で、薄らと空が明るくなり始めていました。
彼が再び助手席に戻り、家へ向かって車を走らせていました。
途中信号で止まっていた時に何気なくバックミラーを見ると、
後ろから走ってきている車のライトに照らされているバックガラスの真ん中に手形があるのに気づき、ドキッとした私はバックミラー越しに唖然とその手形を見つめていました。
信号が青に変わったのに進み出さない私に気づいた彼に声をかけられようやく我に返って進み出しました。
「どうした?」と彼に聞かれたので「後ろのガラスに手形ついてるんだけどSくん触った?」と聞くと、
初めは「俺じゃないし!」と言っていたが、
その後「いやでも俺後ろでギター弾いてたしなんかの拍子に手ついたのかな?」と言っていたので
「絶対Sくんやろ笑」と笑いながら家に帰りました。

家に着き駐車場に車を止め、振り返って後ろを確認した瞬間、私と彼は凍りつきました。
私の車のバックガラスは内側にサンシェードをしていたのです。
車内が暖まってガラスが曇るのは内側。
手形からは水滴が流れていたので、その手形がついてるのは内側。
それが分かった途端無言で顔を見合わせすぐに車を出て家へ逃げ帰りました。
今でも車内が暖まり内ガラスが曇った時にその手形がありますが、不思議なのがそれは毎回ではなく、たまに。なんです。

朗読: 小麦。の朗読ちゃんねる

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

閉じる