クリスマスも近いのでサンタクロースに関する話を一つ
私の母はサンタを見たことがあるそうで、その時にサンタと喋ったこともあったそうです。
そもそも、私の母は滅多に嘘やこの手の冗談を言わない人です。そんな母がはっきりと言っていたので、そこにサンタらしい誰かは居たのだと思います。
だけど、正直、おじいちゃん(母の父親)が変装したのを見間違えたんだろうと思いながら聞いていましたが、少し変わった話だったので投稿します。
母は幼いころはサンタクロースを信じていたそうです。しかし、年を重ねていくにつれ、幼少期の朝、枕元に置いてあったプレゼントはサンタ=家族(お父さん)が容易したものだったということは中学生になるころには知っていたそうです。そんな母が中学生のクリスマスの夜に物音がして目を覚ますと部屋の窓に影が見えたそうです。近づいてカーテンをめくるとそこにサンタクロースがいたそうで、風貌や体形は皆さんが想像するような絵にかいた通りのものだったらしく窓枠に足をかけていたようで、一瞬、父かとも思ったらしいですが、こんなに太っていないし、大きくないし、なにより髭が付け髭のようなものでなくしっかりとしていたらしいです。そして、サンタは当時母が欲しがっていたプレゼントを前に差し出すと母はそれを受けとりました。母に背を向けて窓の外に出ようとするサンタに向かって母は、「本物?」と聞くとゆっくりと頷き、二回の窓から飛び降りたそうです。すぐに窓の外を見てもいなかったそうで、一階で寝ている両親に今のことを言いに行ったらしいです。怖くなかったの?と尋ねると一瞬のことでそれどころでなかったそうです。絵本などで見たままの特徴で不思議と怖い感じがしなかったとのことです。それに誰にも言ったことがないプレゼントを渡されたときに「なんで知ってるの?」という驚きと、すぐに「本物だ」という気持ちになったらしいです。顔は暗くてよく見えなくて、白髭で覆われていたようで、とにかく、体が大きくて太っていたようです。あと、喋ったかどうかは微妙ですが母が「私が質問したことに頷いたんだからしゃべったのと同じ」と言い張るのでそこはツッコまないでください。
私が不思議に思ったのは、どうやって、閉まっている窓を開けたのか
なぜ母のところに来たのか、誰にも言ったことがない欲しいものがわかったのか、家族以外に母にプレゼントを渡しに来るような人がいないなどいろいろと説明できないことがあるので話を否定することもできませんでしたし、嘘を言っているようにも思えませんでした。それでもまだ信じがたいですが、やっぱり、信じている人のところにだけサンタクロースは来るのかもしれません。
ちなみに母は今でもそのプレゼントを引き出しの奥へと大切にしまっています。