これは自分が中学生だった頃の体験だ
自分達の修学旅行は定番の京都だった
それは1日目の夜だった。
修学旅行の夜と言えば勿論、好きな女子とかで盛り上がるのが男子だ
まあ最初は皆起きて騒ぎまくっていたのだが、一人、また一人と初日の疲れが溜まっていたのか寝てしまって終わりには俺ともう一人の友達だけが起きていた。
会話も段々尽きてきた頃、廊下側の少し開けていた襖から漏れる廊下の光が何かによってスッと遮られた。
一瞬だったが瞬時に人だとわかったので俺たち二人は反射的に寝てる振りをした。
、、、、、
全く入ってくる音もしない
と思ったその時そいつは動いた。
いや、実際に目を開けて見たわけじゃないんだ
わかるんだよ、こう、頭に直接『あ、入ってくる』ていうのが伝わってくるのが。
襖は先生の見回りを確認するくらいの幅しか開けてなかった、なのにあいつは音も立てずに入ってきた
と思ったとたん部屋の空気が尋常じゃないほど重苦しくなった。
目は開けられなかった、だがそこにたっているっていうのが何故かハッキリとわかった。
ズン、ズン、ズン
こっちに来る
こっちに来る
止まった。
ちょうど横向きになっている
自分の頭の目の前にそいつの足があるのがわかった
どのくらい経っただろう、この状況下の俺には途方も無い時間だったように感じた
するとそいつはまた動いた。
ズン、ズン、ズン
部屋の奥の方へと消えていった
その途端、部屋がこう、フッと軽くなった。
すぐに友達に『今の、先生じゃないよな、』
と言った
友達『いや絶対に違う、だって襖見てみろよ
何で変わってないんだよ』
初投稿です、これがきっかけで👻の世界というものにどっぷりはまっています