一昨年の、初夏頃の話です。
私は、高齢者向け介護施設で働く職員で、介護施設って怪談話が結構あるんですが
(無人の部屋の居室の扉が開いたとか)
私自身、霊感が無いので、仕事中に幽霊見たことありませんでしたね~、
そう“あの日”までは・・・。
「きゃ~っ!」
当時、新入社員だったAさん(仮名)が急に職場の脱衣室で悲鳴をあげて、私含め数名の社員が、様子を見に行ったところ、彼女は
「風呂場に、小さい、おじいさんが居て消えた!」
・・・って叫んでいて、現場に居た職員で、あたりを見回しましたが誰もいませんでした。
けれど、しばらく職員は怖がって、特に夜間帯は、誰も風呂場に近づかなかったですね。
その一週間後ぐらいに私が、お風呂当番で、ちょうど風呂場で浴槽に湯をはろうと準備していたら、右目の端に、緑色の柄のついた衣類が目に飛び込んできたんです。
「えっ!」
驚いて、あわてて右側を向いたんですが、まるで、浴槽と壁の隙間に入るように消えてしまいました。
「Tさん?(仮名)」
私は、それを見て怖いというよりも、ある利用者様を思い出しました。
なぜなら、その衣類の柄は、以前、この施設を利用していた、Tさんの着ていたパジャマの柄と一緒だったんです。
Tさんは口数の少ない方でしたが、お風呂に入るのが大好きで、入浴の際にはいろんな話してくださいました。
当時は、別の施設に入所して元気にすごしていると聞いていたので、きっとお風呂に入りたいというTさんの念が、こういった形で私達の前に現れたのだと思いました。
他にも、幽霊の出る?訪問先など、またなにかの機会に投稿しますね♪