中学生時代に体験した不思議な出来事です。
季節など細かい時期などは忘れましたが、ある暖かい朝、私は目を覚ました。
眠気を残しながら部屋の辺りや窓に目ををやると時間ははもう早朝のように明るく、でも、置き時計に目をやると時間は確か午前3時前後で、その当時の自分はその時とても驚いていました。
記憶ははっきりしませんが、部屋にあるその置き時計はアナログで時々電池が切れる頃に針の時間も遅れるのですが、その時も自分はそれで針の時間が遅れているのだと最初思い、しばらく眠気を残しながらも起きていました。
だけど自分の部屋には他にも時計やデジタル時計がありその他の時計も同じ時刻であり、よく考えると置き時計も電池交換をして歳月も何日かしか経過していないのに時計の時間が午前3時前後で景色が明るく早朝だったので私は驚いていたと記憶します。
時計の時間に驚きながら、自分は部屋の内窓のモザイク調のサッシ戸を開けると早朝の朝もやの景色が静かに普通に広がっていて、やはり驚きながらしばらくボーっと外を眺めていました。
でもすぐまた眠気が多くなり、きっと置き時計の時間がおかしいのかもと自分を納得させ驚きながらもそれ以上詮索せずに何故かそのまま床につきました。
次に目を覚ますまで2時間くらい眠っていたと思います。また目を覚ますと、時計の時間は確か午前6時半くらい。
睡眠時間の感覚を考えると本当にこの今目を覚ました時間の方が普通に思え、また、その時間ですと台所で母が朝の仕度をしている音がしていたのでそれを頼りに私はすぐさま居間の時計の時間を確認しに行きました。
最初目を覚ました時は眠気がありながらも自分は無意識下では怖くて部屋から離れられなかったと2度目に目が覚めた時気がつきました。
居間の時計は同じく6時半くらいでした。
ほっと安心しながらもやはり最初に目を覚ました時のことがあったので私は混乱していました。
たちまち恐怖心にかられ、台所にいる母に最初に床から起きた時の事を話すと、信じてはもらえませんでした。
明らかに自分は1人自分の部屋で不思議な長い朝を体験してしまいました。
歳月が経ち、現代の情報環境で他の方々の不思議な怖い体験を聞きますと、自分は最初に目を覚ましたあの時やはり部屋から離れなくて良かったような気がします。
眠気があった事で何か怖い時間から逃れられたのが救いでした。