私の通っていた高校のグラウンドには、「魔のコーナー」と呼ばれている場所があった。
その場所を走っていると、必ず何人かが転ぶので、そう呼ばれていた。
「足がもつれたわけでも、滑ったわけでもない。ぐいっと真下に引っ張られるんだよ…すごい力で」
転んだ人たちはみんなそう言いながら、足首を見せてくれた。
そこには血みたいに赤黒い指の跡がしっかりと残っていた。
私の通っていた高校のグラウンドには、「魔のコーナー」と呼ばれている場所があった。
その場所を走っていると、必ず何人かが転ぶので、そう呼ばれていた。
「足がもつれたわけでも、滑ったわけでもない。ぐいっと真下に引っ張られるんだよ…すごい力で」
転んだ人たちはみんなそう言いながら、足首を見せてくれた。
そこには血みたいに赤黒い指の跡がしっかりと残っていた。