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社会資料室

それは今から数えたらもう十数年も前の話です。

内容は他愛のない学校の怪談や七不思議っといった話です。

それは、私がまだ小学3年生の頃の出来事です。

その日はよく晴れた気持ちの良い日でした。

ですがそんな気持ちの良い日に私は昼休みに本を読みながら過ごしていると、

友人が勢い良く教室に入ってきました。 仮にこの友人をAと呼ぶことにします。

 

Aは少し息をハァハァと荒げていると

「この学校、お昼から幽霊が出るんだって!」

と叫びながら教室に入ってきました。

Aはその場に居た私を含めた生徒数名を集め、出るという噂のA棟4階の社会資料室へ向かいました。  

社会資料室前に到着した私たちは、私たちの他にも数名居りうる覚えですが確か系十名位居たと思います。

ハッキリとした時間は覚えていませんが、昼の一時は回っていたと思います。

この時間は先生が来るまでは扉が閉まっているので、

特に何かをするわけではなく扉の前で立って待っていると、突然資料室の窓に人影が現れました。

髪が短かったと思うのでたぶん男性の影なんでしょう。 

この影が私たちの誰かの影だったら、ここで話が終わるんでしょうがそんな事はありませんでした。

学校のほとんどの構造として、南側に廊下が無く北側に廊下があると思います。

なので私達の誰かの影と言う可能性が低くなり、その影は当時の私からしたらとても巨大で、

床から窓の頂点までは大体1.8~2m位あったと思います。

それくらいの高さがありました。

影は色がはっきりとしていたので、もし私たち側の誰かの影であれば、

かなりの光量になると思うのできっと誰かが気付いたと思いますが、

誰も何も言わなかったし私もそんな物を見なかったのでそんな事は無かったんだと思います。

そしてその影が何をしたのかと言うと、右から左へ移動したと思ったら急に消えてしまいました。

数人はその光景を目の当たりにして、どこかへ逃げて行きました。

私を含めた残りは、きっと先生が中に居るんだろうと思い教室の入り口をガチャガチャと開けようとしましたが、

全ての扉は開くことはありませんでした。

まだ子供だった私たちにとってはその真実だけで恐ろしく思い、

血の気がサッと引いて行く感覚を今でも覚えています。

私たちは先に逃げていった子たちと同じ様に、一気に下へかけていきました。

翌日と翌々日に社会資料室へ大体同じ時間に訪れてみましたが、影が現れる事はありませんでした。

この影とは全く関係はないと思いますが、

私が高校生ぐらいの時にその時の教頭先生が中庭へ2,3階から足を滑らせて亡くなったそうです。

あの時の影は一体何だったのだろう?と今でもふと考えることがあります……。

朗読: りっきぃの夜話
朗読: 繭狐の怖い話部屋

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