御札

私が高校1年の夏

友人の幸奈から、 うちに泊まりに来て! と、突然言われて

わたしの家は厳しくて泊まるなんて絶対無理、と幸奈に言ったら

私がお母さんたちに御願いするからと……..

私の知らない幸奈の表情、そんなに泊まらせたいのか?

意味が分からない。

その後私の親が許可したことを後から後悔にかわるのだが……….

泊まる日になり、一緒に幸奈の家に帰ることになりました。

幸奈の家に着いた瞬間。

ゾゾッと寒気悪寒がはしった。

玄関を入り直ぐ左が幸奈の部屋。

私は大きな声で「おじゃましまーす」といって部屋に入った。

そこで立ち止まった。

日当たりが悪く湿気がすごい。

何より天井に御札。

幸奈はそれらを感じてる私にこう言った。

《わかる!?りかは霊感あるやろ?助けて欲しいねん》

と・・・・・ これ程寒気を感じたことや殺気を感じたことはない。

無理だ。

これは無理。

それでも泣きそうな幸奈をみて云えなかった。

どうなるかわからんけど、誰なのかを探ってみる。

と幸奈に言った 夜になり。

11時には眠くなり電気をつけたみ、眠りに落ちました。

急に息苦しくなり、周りを見渡すと つけていた電気が消えていました。

寒気を感じながら起き上がり 電気をつけようとして立ち上がり紐を持った瞬間!

身体が硬直して金縛り状態に・・・・・

息苦しく気配を感じ 声さえ出ない 私の右頬に吐息がかかる、 その瞬間観てしまった。

肌の色は真っ白く赤い唇。

薄眼で恐ろしい女の顔だけを・・・・・ 髪は昔の江戸時代のかみ型。

ギロリと私を睨みつける女の生首。

物言わぬ口には赤い血がたらりとながれ 一瞬で思い切り紐を引っ張った。

ブチッ カチッ と言う音で意識を失った。

朝方に幸奈にたたき起こされ 速効に逃げ帰った!

原付を猛スピードで家に着き部屋に入り布団に入り

ブルブルと震え親が部屋に入ってきて

「どうしたん! 凄い高熱」

病院に行き点滴をしてもらい、学校は休んだ。

少し落ち着き顔を洗いに行き鏡をみた。

私の首にははっきり 女の手形が残っていた。

その後幸奈とも音信不通となり、学校もやめていた。

あれは、御札では無理だ。

家に取り憑いている悪霊そのものだ。

私はそれから誰の家にも泊まりに行ったことはない。

朗読: 繭狐の怖い話部屋

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