三戸トンネル その一

高校生の時から、二十歳少し過ぎまで 心霊スポット巡りをしていました。

三戸のズイドウトンネルはその一つです。

地元の人なら分かりますし、昔テレビで特番も組まれました。

その一回目のお話を。

先輩の車で、女性二人、男性二人。

合計四人で向かいました。

前の席に先輩の女性、後ろが自分と友人。

トンネルまでの道は、国道を右に曲がり 暫く山道を上ります。

その右に曲がる時に、中年の男性が見えました。

でも、昼位だったので さほど気にせず スルーしました。

そのトンネルはトンネル自体も

「白いセダンで行くと何かある」

「女の人だけだと危ない」

などがありますが 本当に危険なのはその上にある神社? なんです。

先に先輩二人が腕を組ながら鳥居をくぐり。

その後を俺の友人が、最後が俺のばん。

ただ、前の三人は気付いていませんでしたが 鳥居の左側。

女子高生が首を吊っているのが 見えました。

それでも気付かないふりをして、右側を抜け それぞれ探索が始まりました。

神社を調べて中には入れそうにもなく。

さらに上に行ける道を見つけ、 四人で向かいました。

そこには野球が 出来そうな位の広場がありました。

先輩「なにもないねー」

友人「そうっすねー」

等と話してました。

俺も特になにも感じてませんでしたが 右の奥の木が、気になりました。

近くまで行くと、風もないのに其所の、葉が 揺れていました。

不思議に感じて さらに近付くと、その先は急な坂になって いるのですが、

その坂に来る時にみた 中年の男性が坂にへばりつき、 こちらを見ていました。

流石に驚き 後ろに下がっていくと一人の先輩が

「大丈夫?顔色悪いよ?」っと言ってきた 瞬間に吐いてしまい。

すぐにその場所から 離れました。

国道に戻る途中で また、先程の中年の男性が立っていて 目をそらしたのですが一言。

「もう来るな」っと言われました。

後で調べたのですが 昔、トンネルで暴走族にイタズラをされ、

上の神社で首を吊って亡くなった 女子高生が居たらしく。

それに腹をたて、復讐に行ったお父さんが 返り討ちにあったと言われました。

自分が見たのはそのお父さんだっのかなと 二度と来るなっと言うのは

首を吊っている娘を見られたくないのかな? っと思いました。

これが1つ目の出来事でした。

朗読: 繭狐の怖い話部屋
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