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夏休みに体験した話

この話は、話が長いので、文章にするのも面倒臭くて、誰にも話した事は有りません。

文才無いですが、書いて見ようと思います。

私が小学生の頃の話なので、30年程前の話です。

私には、姉が2人 兄が1人の4人兄弟で 家庭はすごく貧しく、

玄関から入ってすぐトイレが有り、手前の四畳半が両親の部屋

奥の六畳が兄弟の部屋と言う 結構ボロいアパートに住んでいました。

私が小学2年生だったかな?夏休みで、朝から宿題したり、

本読んだりしながら兄弟皆部屋に居ました。

その日は、両親揃って朝から出掛けてました。

ふと、兄がトイレに行く為に親の部屋を通って 玄関まで行き、慌てて戻って来ました。

『A実、A実!ちょっと来てくれ』…って。

兄は何か有ると直ぐに私を呼ぶので、ちょっと面倒臭かったけど、『…何?』って答えたんです。

ここで、もう少し家の構造を詳しく捕捉しますと、

両親の部屋の隅に脱衣場のない狭いお風呂が有って、

その前にドレッサー(三面鏡見たいな、鏡台です)の前に黒電話、

鏡台の上から布製のナイトキャップ被った人形、下に籠が付いてて 小物が置けるやつね。

兄はそこを指さして『A実、人形が笑ってる!ちょっと見てくれ』

私は 兄に騙される事が多かったので、半信半疑で部屋を覗いてみました。

いつもと変わらない人形…その口がパカッっと開いてて、

口を尖らせて『ケタケタケタッ』って 確かに笑っていたのです。

兄と私は、今度は姉に必死に訴えたのですが、

『あんたら2人揃ったら、要らん事しかせぇへんから、信用出来ないわ』

と言われて、見てもらえませんでした。

その後も、人形はしばらく『ケタケタケタッ』っと笑い続けてましたが、

ピタッと何事も無かったかの様に止まりました。

その直後、鏡台に有る黒電話が鳴り出したのですが、

人形の真下の電話を取る勇気は無かったので、姉に出てもらいました。

昼過ぎに両親が帰ってきたので、私と兄で人形の話を親にしたのですが、

父親は『糸で出来てる口が開く訳がない』と 信じてくれませんでした。

その時、姉が来て『Bさんから電話が有ったよ。お母さん居てますか?って言ってた』

それを聞いた瞬間、両親の顔色が変わり、父が姉に

『ホンマにBって言ってたんか?』

と聞き返し、一言ボソッと

『今日は…朝からBの葬式に行ってきたんや』

と言われ、人形の話も信じた様で 直ぐに処分してくれました。

後日、父親にBさんの話を聞きました。

Bさんは、父の同僚で、前日一人で飲みに出掛け、道路横の溝に頭から落ち、朝に発見されたそうです。

私の母にすごく世話に成ったと 日頃から感謝してたので、

お礼を言いたかったのかな? と、父は話してくれました。

この話は、今でも兄弟で話す事も有るので、夢でも、妄想でもなく事実だと実感しております。

長々と長文、失礼しました。

朗読: 繭狐の怖い話部屋

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