楽しくない遊園地
今から五年前の話である。 毎年夏になると、兄弟妹と私で四人、示し合わせて実家に集まっていた。 私は、妹が連れてくる姪達と遊びに行くのが楽しみで、その年の夏は暑さが心配ではあったが、姪達も小…
今から五年前の話である。 毎年夏になると、兄弟妹と私で四人、示し合わせて実家に集まっていた。 私は、妹が連れてくる姪達と遊びに行くのが楽しみで、その年の夏は暑さが心配ではあったが、姪達も小…
学生誰しもあると思います。 受験だとか卒業間近とか、そう言った場面で謎の焦燥感に駆られること。 特に私は成績が良かった訳ではなかったので、なおさら受験期には強い不安を抱いていました。 そ…
第二次世界大戦時に、食糧も水もない過酷な状況下で日本軍とアメリカ軍が戦いあい、多くの犠牲者を出した硫黄島については、映画などで知ってる人も多いはず。 硫黄島には自衛隊の基地がありますが、一…
私の母は霊感があり、時々触られたり声をかけられたり、姿を見たりしていました。 しかし、お祓いなどはできないので、そっとしておくようにしているとのことでした。 そんな母が、私が小学5年生のとき…
我が家では、いつの頃からか土日の夕飯の買い出しは夫の役割というルールがあって、夏真っ盛りな土曜日のその日も、夕刻からママチャリを漕いで数キロ先のスーパーに出掛けた。 買い物を終え、少し肌寒…
山菜のタラの芽は、ご存知の方も多いと思うが、東北地方ではコシアブラという山菜もよく食べられていた。 山菜は、環境の変化による影響を受けやすい。 この話は、東日本大震災より前の話である。 …
私が保育園の年長さんくらいの話です。 当時、私は所謂「下町」に住んでいて、凄く子供の多い地域に住んでいました。 周りは殆どが両親共働きの家が多く、中学生くらいのお姉さんやお兄さんが自分の…
これは、四国に住む松原さんの弟さんから聞いた話だ。 松原さんには一つ上の兄がいた。 松原さんの両親は早くに亡くなっており、家には兄弟だけで住んでいる。 互いに三十代独身。それほど仲が良いと…
私が夜勤をしていた時の話です。 職場まで片道20分をバイクで通勤していました。 出勤が17時、家を出るのは16時半でした。 ある日曜日のことです。 寝坊をしてしまい、スマホを確認すると…
東京の片隅。六畳一間のオンボロアパート。 遠くから聞こえる鈴虫の声に風情を感じながら オレはやっと眠りにつこうとしているところだった。 「ガン、ゴン、ガン」と、大きな足音をさせ、 アパート…
これは私が三、四年ほど前に体験した出来事です。 日中、私は仕事で車の運転をしている時、用を足したくなってしまったので道中に見つけたコンビニでトイレを借りることにしました。 私がコンビニに…
初めてあいつに出会ったのは、私がまだ幼稚園に通っていた頃の事です。 バスに乗って遠足へ行き、農家の畑で芋掘りをしたり、 市民公園でピクニックのようにしてお昼を食べたりして楽しんでおりました…